イタリア庭園の庭師

  • 2008.01.24 Thursday
  • 17:38



INTERMEZZO


昨年にスタートのこのブログエッセーも、ちょうど1年目です。
キリのいい今回は、うちあけ話です。




じつは、このブログを始めたときから私は、ある「空想上の読者」を思い描いて・・・私はその人にWeb上のホットラインで「庭の話」をしてきたのです.ですから、私の空想世界でのこのブログの読者は、たったひとりです。その人は、庭師の卵。年は、24歳くらい。男なのか女なのかは考えてませんでしたが一応、青年ということにしましょう。彼は大学を出たんですが、どこかの学校で造園を学び直そうかと考えています。



彼の関心は、洋風の庭(ガーデン)。
でもこまったことに今の日本で、まだ西洋の庭のちゃんとした学問的拠点がありません。あるにはあっても、そこの洋庭担当の先生たちですら、世代的には和風の庭の手法を若い時分に叩き込まれています。いったん染まったものはそうそうは抜け出せません。教室でとりあえず「青い目のお庭」を論じてはいますが、若い生徒さんたちの感性は正直。先生の授業を聞いても「なんか、変」と感じちゃってます。どうも変・・・・空想上の青年も学ぶ場所を選び倦ねています。



日本の郊外住宅地には「とりあえず洋風」な庭と住まいが増殖中です。作った人も住んでる人も洋風と思いこんでいるのですが・・・・今の日本ではみんなが「自分が理解できる範囲の洋風」でやっています。西洋建築・文化・文学・音楽、そうした芸術との深いつながりで成り立っているヨーロッパ庭園は、日本では基礎が育っていません。日本文化の太い根に、うわべだけ接ぎ木された西洋です。


このままでは、本来のヨーロッパの庭がこんなもんだと思われてしまう!ちんどん屋のなりかたちを見て江戸の本来の「武士」の格好までこうだったと、そう思いこまれては困るのです。間違った「洋風」はもうそろそろ打ち止めにしなければ。


なんとか若い世代だけは、こうしたまがいものの西洋からバリアしてあげられないだろうか?そんな願いから私はこのブログを書き進めてきました。



若い青年に、ひとつでもふたつでもヒントになってほしい、そんな思いで書きつづけた1年間だったのです。

私が電子空間で語りかけつづけた空想上の青年は、当然実在はしません。でも、どこのどなたかは知りませんがこのブログを読んでくださった方が、ひょっとして将来、現実の立派なイタリア庭園の庭師、つまり現実の青年となって私の前に立ち現れる可能性は・・・あります。そんなことが起きたらどんなに素敵だろうと、それを楽しみにボードを叩く1年でした。



さて、1年がまわったところで、このブログのスタイル、少々、書いている本人が飽きてしまいました(!)ちょっとスタイル変えて気分一新してみようと思っています。よりシンプルなスタイル?もっと御託を並べるような形?只今模索中です。まもなく新しい装いでのブログでスタートしますので、どうか、楽しみにお待ち下さい!!



                       








p.s.
このブログに綴った思いと同じスタンスの
西洋庭園への思いいっぱいのガーデン仲間が
何人かあつまって、手弁当で立ち上げたのが
JAG・ジャパン・ガーデンデザイナース協会です。
旧来の作庭技法からちょっと距離をおいて
新しい日本の庭づくりを模索する「庭師」のあつまりです。
この会も4月で開設6年目をむかえます


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