マリアノ・フォルチュニイ Mariano Fortuny

  • 2007.04.06 Friday
  • 17:58




20世紀初頭の服飾デザイナー、
マリアノ・フォルチュニイの作品を見て思うことがあります。
女性の袖先の手の美しさと白い腕の表情をひきたてる
技(わざ)の精緻さです。


フォルチュニイは、
中世やルネサンスの衣装に触発されて華麗なモード世界を築いた人です。


彼のモードと同じ美のメカニズムは、
西洋建築の「扉」にも見え隠れしています。そのことについて少し、ご説明します。


ヨーロッパの伝統的な室内装飾の施された居室で
ドアノブ位置は、
女性の背丈で胸の高さほどだったりします。
ノブが、とても高い位置にあるのです。
理由は・・・・
胸の前に女性が腕をまわして扉をあける時、
白い腕が魅力的に動いて美しく見えるから、

私はそう思うのです。

ノブを掴んだ手を起点に、
角度でいうと約30度分回転する白い腕の、
その一瞬の躍動、
小さな翼にも似たしぐさ。
七分袖だと、美的効果はさらに高まるはずです。


昨年末に私が製作した、鍛鉄(たんてつ)門扉とフランス風の庭。
フォルチュニイに触発されて、モジュール、
特にノブの高さは慎重に寸法を決めていきました。
完成後、夫人が、撮影のための私の急な来訪に
急いで黒い鉄鍵を錠にいれ
真鍮ノブを押し開けてくださったことがあって、
その時の風景が私には深く印象にのこっています。


うれしいことに
袖先の白い優雅な動きがちゃんと、
そこで見てとれたのです。

女性の装いの美と建築モジュールは
しっかりとつながっていたということです。
マリアノ・フォルチュネイと
庭師の領域・・・・

遠く離れた2つの世界ではありますが、
ヨーロッパ文化というのは一枚岩です。
深く、ひろく、基盤でつながっています。
各分野に散りばめられたプロトコールの
ひとつひとつは、
私たちにとっての尽きることのないアイデアの宝庫です。


p.s...
文中のアイアンの門扉の画像は
地中海庭園ホームページ>>>でご覧いただけます。



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